「産後は、俺が頑張るから大丈夫」

そう言ったお前。

その気持ちは大事だ。

でも、ちょっと聞きたい。

お前が熱を出したら? 妻が眠れない日が続いたら? 赤ちゃんの世話と家事が重なって、二人とも限界になったら?

そのとき、誰に連絡するか決まってるか?

二人で頑張ることと、二人だけで抱えることは違う

出産した妻を支えたい。赤ちゃんの世話も覚えたい。

だから「できるだけ自分たちで」と思うのは自然だ。

でも、産後の生活は予定表どおりに進まない。

寝不足の夜もある。食事を作れない日もある。妻が休みたいのに、赤ちゃんが泣き続ける日もある。

そんなときまで「夫婦だけで何とかしなきゃ」と考えなくていい。

助けを借りるのは、父親の仕事を放棄することじゃない。家族が回る方法を増やすことだ。

親に頼めるかどうかだけで決めるな

近くに実家があって、手伝ってもらえる家庭もある。

一方で、親が遠方だったり、仕事や体調の事情で頼れなかったりする家庭もある。

そもそも、親族を家に呼ぶことが負担になる人だっている。

だから、妻の希望を聞かずに「うちの母さんに来てもらうから」と決めるな。

「誰に来てほしい?」「何を手伝ってもらえると助かる?」「家に来てもらうのは負担じゃない?」

ここを二人で話そう。

頼む内容も具体的にすればいい。

買い物を頼む。夕食を届けてもらう。上の子の送迎を相談する。

人に頼るなら、誰に何を頼むかまで決めておけ。

親族以外にも、相談できる場所がある

自治体によっては、産後ケア事業を利用できる。

産後の母親の休養や心身のケア、授乳・育児の相談などを支える仕組みだ。

また、子育て世帯への訪問支援や一時預かりなど、家庭の負担を軽くする制度もある。

どんな支援が使えるか、対象年齢、料金、申請方法、利用できる日数は地域やサービスによって違う。

「ネットに書いてあったから必ず使える」とは限らない。

まずは住んでいる市区町村の子育て担当窓口や、こども家庭センターなどに確認しよう。

制度の名前を覚えるより、「うちの家族が困ったときに、どこへ聞けばいいか」を知っておくことが大事だ。

「調べといて」で妻に返すな

「産後ケアってあるらしいよ。調べてみたら?」

それだけだと、また妻の仕事が一つ増える。

お前が調べればいい。

自治体のページを開く。

対象条件を見る。

申請が出産前からできるのか、産後に申し込むのか確認する。

費用や予約方法が分からなければ問い合わせる。

必要な情報を一枚のメモにまとめて、妻に見せる。

利用するかどうかは二人で決めればいい。

選ぶのは一緒。調べる仕事は、お前も持て。

助けが必要な日を、待つな

本当に疲れ切っているときは、電話一本かけるのもしんどい。

だから、まだ余裕があるうちに準備しておこう。

「困ったらこの人に連絡する」

「育児の相談ならここに聞く」

「家事が回らなかったら、まずこれを減らす」

全部の予定を決める必要はない。

ただ、連絡先が分かるだけでも次の一歩が違う。

なお、妻や赤ちゃんの体調に急な異変があるときは、家事支援の手配より医療機関への相談や緊急時の対応を優先しよう。

パパになるお前らへ

「俺が全部やる」

格好いい言葉に聞こえる。

でも、父親に必要なのは、何でも一人でできることじゃない。

家族の状況を見て、できることをやる。

できないときは、助けを呼ぶ。

妻が安心して休める選択肢を、二人で持っておく。

強がるより、頼れる先を一つ増やせ。

今夜やること

今夜15分だけ使おう。

まず、頼れそうな人を一人書く。頼めることも一つ書く。

次に、住んでいる自治体の「産後ケア」「子育て相談」を調べて、窓口の連絡先を保存する。

対象条件や費用が分からなければ「要確認」と書いておく。

そして妻と話せ。

「困ったとき、誰に何を頼もうか。自治体の窓口はここだったよ」

『助けて』は、限界になってから言う言葉じゃない。今から言える準備をしておけ。