「イヤ!」

「やらない!」

「自分で!」

さっきまで普通だったのに、急に泣く。
着替えない。ご飯も食べない。出かけようとしても靴を履かない。

こっちだって疲れてる。

何を言っても「イヤ」と返ってきたら、

「もう知らん!」

って言いたくなる日もある。

イライラするな、なんて言わない。

でも、その一言で育児から降りるな。

イヤイヤ期は、ママだけが向き合う時期じゃない。

お前と子どもの関係を作っていく時期でもある。

何をしても「イヤ」。そりゃ腹も立つ

こっちは急いでいる。

保育園へ行かなきゃいけない。
ご飯を食べてほしい。
お風呂に入ってほしい。
早く寝てほしい。

なのに子どもは、

「イヤ!」

こっちが別の案を出しても、

「イヤ!」

じゃあどうしたいのか聞いても、

「イヤ!」

正直、しんどい。

子どもだから仕方ない、と頭では分かっていても、毎日続けばイライラすることはある。

だから、腹が立つこと自体を「父親失格」みたいに考えなくていい。

問題は、そのあとだ。

「もう知らん」で終わると、誰が残る?

「もう知らん!」

そう言って、その場から離れる。

一回だけなら、大したことじゃないかもしれない。

でも毎回それをやったらどうなる。

結局、残ったイヤイヤに向き合うのは誰だ。

妻になっていないか。

パパがイライラしたら交代。
泣いたらママ。
言うことを聞かなかったらママ。

それが続けば、

「大変なときはママが担当」

という形が、いつの間にかできていく。

妻だって、最初から余裕で対応できているわけじゃない。

同じように腹が立つ日もあるし、何をしてもダメで疲れる日もある。

お前だけが「無理」と言って降り続けたら、その分まで誰かが残ることになる。

イヤイヤを止めることが、お前の仕事じゃない

ここで勘違いしなくていい。

毎回うまく説得しなくていい。

泣き止ませなくてもいい。

完璧な声かけを覚える必要もない。

イヤイヤ期の子どもを、いつでも機嫌よく動かせる必殺技なんてない。

だから、

「俺がやっても泣くから」

「ママの方がうまいから」

で降りなくていい。

泣いていてもいい。

怒っていてもいい。

それでも、

お前もそこにいる。

それが大事だ。

ずっと耐えろ、という話でもない

ただし、イライラしたまま無理に向き合い続ける必要もない。

自分でも「このままだと怒鳴りそうだな」と思ったら、一度離れていい。

夫婦で交代してもいい。

水を飲んでもいい。

数分だけ別の部屋に行ってもいい。

大事なのは、

離れることと、投げることを同じにしないこと。

「ちょっとイライラしてるから5分代わって。落ち着いたら戻る」

なら、育児を投げたわけじゃない。

でも、

「もう知らん。あとはお願い」

で毎回終わるなら、それは違う。

妻と「どうする?」を決めておけ

イヤイヤが始まってから、その場で毎回正解を探すのはしんどい。

だから、落ち着いているときに夫婦で話しておけばいい。

例えば、

  • 怒鳴りそうになったら交代する
  • 交代した方はあとで戻る
  • 危険なこと以外は少し待ってみる
  • 外出前は時間に余裕を持つ
  • パパとママで言うことを大きく変えすぎない

家庭ごとに正解は違う。

大事なのは、

イヤイヤへの対応を妻だけの経験値にしないこと。

お前もやる。

失敗する。

「今の言い方よくなかったな」と思う。

またやる。

そうやって、お前なりの向き合い方もできていく。

パパになるお前らへ

イヤイヤ期は、ただ子どもが言うことを聞かなくなる時期じゃない。

少しずつ、

「自分でやりたい」
「これは嫌だ」
「こうしたい」

という自分の意思が育ってくる時期でもある。

でも、その気持ちをまだ上手に言葉にできなかったり、思い通りにならない気持ちを自分で落ち着かせるのが難しかったりする。

だから、

「イヤ!」

になって出てくる。

そう考えると、目の前のイヤイヤも、

お前に逆らっているだけじゃない。
子どもなりに、自分を作っている途中なんだ。

もちろん、そう分かったからってイライラしなくなるわけじゃない。

お前の思い通りにならないことが、一気に増える時期でもある。

そこでイライラする自分を見ることもある。

それでいい。

完璧な父親になれとは言わない。

ただ、

「もう知らん」で父親までやめるな。

うまくいかなかったら、一回離れていい。

妻と交代していい。

でも戻ってこい。

子どもがイヤイヤしているこの時期も、

ちゃんとお前と子どもの時間だ。

今日やること

次に子どもがイヤイヤしたとき、

すぐ妻に渡す前に、まず一回だけ自分で向き合ってみる。

それでもイライラが強くなったら、

「5分代わって。落ち着いたら戻る」

と伝える。少し休憩してこい

そして、本当に戻る。

まずはそれでいい。